[Amazon Connect] キャンペーンなどで電話をする時は、一覧をS3に置いて、クリックだけで次々発信できると便利かも
1 はじめに
AIソリューション部の平内(SIN)です。
Amazon Connect(以下、Connect)では、CCPを利用して発信が可能です。
今回は、キャンペーンの案内を顧客情報(一覧)から順に電話する作業をイメージして、エージェント(オペレータ)の作業が、少しでも楽に、そして間違いのないようにするため、クリックだけで発信する仕組みを作ってみました。
最初に利用しているようすです。
2 顧客データ
顧客データは、テキストで準備してS3に置いています。
customer_data.txt(サンプルのため伏せ字になっています)
石X XX,いしぐろ XXX,大阪府,080-XXX-49X5 上X XX,うえだ XXX,京都府,080-XXXX-66X2 柳X XX,XXX あやめ,徳島県,090-XXXX-30X2 XX 栄X,XXX えいいち,岩手県,080-XXXX-06X6 五X XX,いがらし XXX,秋田県,090-XXXX-97X1 高X XX,たかくら XXX,香川県,080-XXXX-64X6 水X XX,みずの XXX,福岡県,090-XXXX-99X1 上X XX,XXX るりあ,山口県,090-XXXX-30X0 X本 XX,XXX ひろみ,東京都,090-XXXX-34X6 X川 XX,おいかわ XXX,茨城県,090-XXXX-90X3 X口 XX,たぐち XXX,神奈川県,090-XXXX-77X1 XX まひる,XXX まひる,静岡県,090-XXXX-27X4 XX X子,XXX けいこ,広島県,061-XXX-99X9 ・・・略・・・
S3に置きます。
3 CCP
CCPを表示するには、Connectのホワイトリストに追加する必要がありますが、httpsであることが必須であるため、今回は、S3に置いて公開しています。
4 JavaScript(html)
作成した、JavaScript(html)は、以下のとおりです。CCPを初期化して、agentオブジェクトで発信しています。
S3から取得した顧客情報は、必要な部分だけを表示しています。
<br /><br /><br /><center></center> <table> <tbody> <tr> <td> <div id="containerDiv"></div></td> <td> <div id="scroll-list"></div></td> </tr> </tbody> </table> <script> /* 顧客一覧の表示 */ AWS.config.region = 'ap-northeast-1'; AWS.config.credentials = new AWS.CognitoIdentityCredentials({ IdentityPoolId: 'ap-northeast-1:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx', }); const s3 = new AWS.S3(); async function getCustomer(){ var params = { Bucket: 'bucket_name', Key: 'customer_data.txt' }; const data = await s3.getObject(params).promise(); let text = decodeURIComponent(escape(String.fromCharCode.apply(null, data.Body))); var lines = text.split('\n'); for ( var i = 0; i < lines.length; i++ ) { const tmp = lines[i].split(','); // 電話番号は、非表示とする $('</p> <li>'+tmp[1]+ ' ('+ tmp[2] + ')'+'<br /> <div class="phone-number">' + tmp[3] + '</div> </li> <p>').appendTo('ol').on('click', phone_click); } } getCustomer(); /* CCP初期化 */ var login_agent = undefined; var ccpUrl = "https://xxxxxxxx.awsapps.com/connect/ccp#"; connect.core.initCCP(containerDiv, { ccpUrl: ccpUrl, loginPopup: true, softphone: { allowFramedSoftphone: true } }); connect.agent( agent => { login_agent = agent; //エージェントオブジェクトを取得 }); /* 発信 */ function dialContact(phone_number) { var endpoint = connect.Endpoint.byPhoneNumber(phone_number); login_agent.connect(endpoint,{ success: function () { console.log("Connect Success"); }, failure: function () { console.log("Connect Failed"); } }); } /* 顧客一覧の選択(クリック) */ function phone_click() { if(0 <= $(this).css('background').indexOf('rgb(255')){ // コールが完了したリスト $(this).css('background','#3F6D8c'); } else { // まだコールしていないリスト $(this).css('background','red'); // 非表示となっている子要素(電話番号)を取得する const phoneNumber = $(this).children().text(); dialContact(phoneNumber); } } </script>
5 最後に
エージェント(オペレータ)が、電話番号を入力する作業は、もしかすると結構大変なのではないでしょうか。間違いなどを防ぐためにも、このような仕組みは有効かも知れません。
なお、今回は、簡単なサンプルということで、電話番号が見えないよう非表示にしただけですが、API(StartOutboundVoiceContact)を使用して、キュー経由でエージェントに繋ぐことで、完全に電話番号を秘匿することも可能です。
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